2017年3月18日(土)詳細

 

呉には素敵な場所がたくさんありますが、

残念ながら、子供が楽しいところがあまりありません。

休みの日に「思い切り遊びたい!」と思っても

「じゃぁ… 何をして?」となりがちです。

夏には海やプールがありますが、

冬になれば、思いつくのはボーリング場くらい。

それも時期によっては2時間待ちといった感じになるため

自然と足が遠のきます。

映画館やスケートリンクも閉鎖され、

中通りもすっかりシャッター商店街になってしまいました。

 

大人になればお酒が飲めるようになるので少しましですが、

帰省した子供たちは時間をもてあまし、

退屈して所在なさげにしています……

 

といった寂しい話はここまで。

 

子供たちがワクワクして目を輝かせる場所

さらには、大人も一緒に楽しめるような場所があったら

素敵だと思いませんか?

そして……

 

なければ作ればいい

 

あって欲しいものがなければ、作ればいいと思います。

と言っても、一大レジャー施設を建設する必要はありません。

手軽で、費用がかからず

それでいて飛び切り楽しい時間を作りだせるもの。

誰もが遊べて、できたら頭を使って、教育にもいい。

カードゲームは、そんな素敵なアイテムです。

 

カードゲームというと、

ポケモンや遊戯王を思い浮かべる方もいらっしゃるでしょう。

しかし、それらはトレーディングカードと呼ばれる

ちょっと特殊なジャンルです。

遊ぶこと以上に「収集」を目的としているため、

誰もが楽しめるゲームではありません。

ここで言うカードゲームについては、

たとえば『UNO』を思い浮かべてもらうのがいいでしょう。

 

世界には、たくさんのカードゲームがあります

 

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『ウノ』はイタリア語で「1」という意味ですが、

作られたのは実はアメリカです。

オハイオ州で床屋を営むマール・ロビンスさんが

トランプの『クレイジーエイト』というゲームをもとにして

1971年に作った専用カードが『ウノ』。

これまでに世界中で1億5,000万個を販売し、

日本ではコンビニに置いてあるほどメジャーになりました。

 

とはいえ、『UNO』はとても珍しい例で、

カードゲームを最も量産している国はドイツです。

ドイツでは、年間数百種類のテーブルゲームが発売され

『UNO』よりもおもしろいゲームもたくさんあります。

もちろん「おもしろさ」は人によって違うはずですが、

『ウノ』は戦略よりもはるかに運の要素が強いので

比較的低年齢層向けのゲームと言えます。

ドイツのカードゲームでは、

『ニムト』や『ごきぶりポーカー』などが有名で

それらは『ウノ』よりもぐっと心理的なゲームです。

かと言って、ルールが難しいわけではありません。

5分もあれば覚えられるルールですし、

『ウノ』と同じようにとても盛り上がります。

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テーブルゲームの人気は上昇中

 

アナログゲームはニュースになることが稀ですが、

人気は確実に上昇しています。

都内には専用で遊べるスペースがどんどん増えていますし、

国産のゲームも実はたくさん作られ始めています。

コミケのように同人的なゲームを扱うイベントも

場所を浅草の産業会館から東京ビックドームに移し、

年1回開催から年2回開催に増えました。

 

どうして、今、アナログゲームに人気が出ているのでしょう?

「きっかけは3.11で、

電気を使わない遊びが、あらためて注目されるようになった」

という指摘があります。

それがそのまま続いているというよりも、

そのタイミングで再発見されたおもしろさが拡大している

感じではないでしょうか。

こ最近のけん玉の爆発的人気も、同じ文脈だと思います。

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一方、人間はやはり人間と遊ぶのが

一番おもしろいからではないでしょうか?

最も難解なゲームと言われる囲碁において、

人工知能が人間を打ち負かす時代になりました。

人間とコンピュータが強さや賢さを競う季節は終わり、

あらためて人間同士のやりとりを楽しむ時代になったのです。

 

スギオカがカードゲームを作り始めた理由

 

ここで、

今回のイベントを企画しているスギオカカズキについて少し触れます。

スギオカは、小さい頃には活発で、スポーツの好きな少年でした。

中学校は和庄に通い、バレーボールに打ち込みました。

が、進学した宮原高校では一転。

1年生の時から美大を目指して広島のYMCAに通学し、

1浪した後、東京造形大学の絵画科に入学しました。

スポーツ以上に、絵を描くことが大好きだったからです。

大学卒業後は、河原温氏や川島猛氏といった世界的アーティストの

アシスタントをしたり、出版社などで働きながら作品制作を継続。

美術(中でも現代美術)にどっぷり浸った半生でしたが、

2007年に開いた個展が大きな転機になりました。

 

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その個展のオープニングには、本当にたくさんの友人が集まってくれて

「こういう和やかさはいいな」 と心底思ったのです。

それまでも、作る側が黙々と作り、見る側がそれを静かに見る

アートの一方通行的な在り方に疑問を持ってはいたのですが、

「だからこうしてみよう」というイメージまではありませんでした。

 

それが、人が集まって楽しいこと、

非日常的な会話が生まれるおもしろさを実感したことで、

あらためて幼少の頃の記憶が呼び覚まされたのです。

いとことトランプをして楽しかったなぁ、と。

 

カードゲームは知らない人を結びつける

 

いとこというのは、ちょっと微妙な関係です。

親同士が兄弟ですから、似たような文化や性格は持ちつつ

普段はあっていないので接点がほとんどありません。

何が好きかもお互い知らないし、

知ったとしても「ふ〜ん」で終わる感じ。

親同士はそれこそ兄弟なので共通の記憶もありますし

お酒も入って楽しいわけですが、

「子供たち同士で遊びなさい」と言われても困るわけです。

小さい時には、帰省は苦痛でしかありませんでした。

それが、ある時、トランプをするようになって一変。

いとこに関する知識は何も増えていないにもかかわらず、

一緒に遊ぶ時間がとても楽しいものになりました。

帰省が待ち遠しくなったほどです。

 

初対面の人同士は、いくら自己紹介しあっても

仲良くなるのに数時間、あるいは数日・数ヶ月を要します。

しかし、カードゲームには、一瞬で人を結びつけ

和やかな空気を生み出す不思議な力があります。

それはほぼ、「魔法」に近い感じです。

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ルールが簡単であること

 

そんなこんなで、カードゲームに興味を持ったのが9年ほど前。

当時は、スギオカ自身も『ウノ』くらいしか知らず、

そんなおもしろい世界が彼方にあるとは思っていませんでした。

今から思えば、地図も持たずに旅立った感じです。

それでも、いろんなゲームを研究し、自分で作り

ビッグサイトのゲームショーに出品し……

気がついたら10点の作品がたまっていました。

 

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スギオカの作るカードゲームはルールがとても簡単で

いずれも10〜15分程度でプレイができるのが特徴です。

それにはいくつかの理由があります。

できるだけたくさんの人に楽しんで欲しい。

ルールとは「○○してはいけない」という禁止事項なので、

そういう堅苦しいことはできるだけ言いたくない。

遅れてきた人が、ちょっと待つだけで

次の回から参加できるようにしたい…… etc.

目指しているのは、和やかな喜びです。

 

一例(最初に作ったゲーム『UNGERADE』)

 

最初に作ったカードゲームは

『UNGERADE』というタイトルでした。

ドイツのゲームにたくさん勉強させてもらったので、

敬意をこめて、ドイツ語のタイトルにしました。

意味は「奇数」。

1〜6までのカードを、それぞれ奇数枚使います。

トランプの『神経衰弱』をベースにしつつ、

手札を使って戦略も立てるゲームです。

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以下は、日本で最も多くのテーブルゲーム評論を掲載している

「Table Games in the World」の評。

褒めてもらっています(笑)

1をめくってくれたと喜びすぎると、
ほかのカードに6があるんじゃないかと怪しまれるなど、
『ドメモ』のように、ほかの人の言動や
ちょっとした仕草もヒントになる。
ゲーム会の最初に毎回やってもいい。
単純なルールが推理やブラフを生み出す、
絶妙なゲームである。

 

呉をカードゲームの街に

 

カードゲームはもちろん各家庭でやってもいいわけですが、

たくさんの人がカードゲームをやる街があったら

おもしろいと思いませんか?

せっかく知らない人同士を結びつける力があるのだから、

カードゲームを家の中だけでやるのは

もったいな感じがします。

呉に住む人同士が、あるいは呉を訪れてくれる人と呉の人が

さらには旅行者同士が、和やかに結びつく幸せ。

それを作っていきたいと思っています。

 

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その幸せを作っていための……

と書くとちょっと大げさですが、

要するに「カードゲームのおもしろさを体験してもらう」

3回目のイベントを開催します。

3月18日(土)13〜17時。

場所は、パンビル5階の「Vecchio」というお店です。
http://gourmet.suntory.co.jp/shop/0X00052612/

参加費は2,000円で、ソフトドリンク付です。

お酒が飲みたい人とゲーム会の終了後に開催する懇親会は

別料金になります。

定員は、20名(残席10名)を予定。

お申し込みとイベントに関するご質問は、

下記メールフォームにて、お気軽にどうぞ!

 

 

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