下藤陽介さん

下藤さんは教育関係の会社で働いていらっしゃる方です。
男性は理系のクライアントさんが多かったのですが、今回は文系の思い切り深い世界に連れていってもらいました。

まずは、定型質問への回答から。
いろいろと興味深い内容だったのですが、ぼくが一番気になったのは実はメールアドレスでした。
「yoyozuru」とのつづりに「これは何だろう?」と。
それに対して下藤さんからは以下のような説明をいただきました。

 

yoyoは、名前がヨウスケで「よぉ」と呼ばれることがあり、それを二つ重ねました。最初に訪れたヒーリングショップが「YOYO」だったこともあります。

zuruは、ズルではなくツルと読みます。zuは、ドイツ語読みにあやかりました。ルドルフ・シュタイナーの思想研究を学生時代にしていたので、原文のドイツ語に憧れてのことです。ツルは、幼少期に父親から呼ばれていた名です。 幼心(おさなこころ)を忘れないようにと使っています。

 

おっと、いきなりシュタイナー!
飛躍の匂いがブンプンします(笑)

今一つ気になったのは、お好きな文字が「観、尋、聴、相」だったことです。
これまた、尋常ではない気配。それについての説明は…

 

「観尋聴想」は編集工学松岡正剛さんから頂いた言葉でもあります。

中国書道やっているのですが、観や聴という文字は、そのカタチも好きです。
Mandal-Artを長年使っているのも、ここ創作四字熟語が見事に表していると思うからです。

 

松岡正剛さんから言葉をもらったということは、イシス編集学校の卒業生!
これは筋金入りだと気を引き締め直しました。
ともあれ、だからと言ってやることが変わるわけではなく、その後も気持ちよくやりとり。最後に「シンボルに入れて欲しいものがありますか?」とお尋ねしました。

 

入れて欲しいものは? 聞かれてこれ!!っては、思いつきません。ただ、ふと浮かんだのは、次の2つです。

アニメ「一休さん」の決め台詞。「あわてない あわてない 一休み 一休み」が大好きです。本来の一休さん(一休宗純)の言葉は、「有漏地(うろじ)から無漏地(むろじ)へ帰る一休み 雨降らば降れ 風吹かば吹け」ですが、それを見事なくらいわかりやすく言ってのけている。
それと黒田如水の水五訓です。

あと、最後に僕が自分の遊び印で使っているのは、「苔雨水流」です。

「苔雨(たいう)」は、天台の修行僧にもらった雅号です。「苔に降る雨を何と言うか?」って、問われて考えに考えた末に回答出来ず、頭を抱えていたところにイナズマのようにもらった言葉です。

「水流」は、「ツル」と読みます。幼少期の名に如水からイメージをもらいました。

 

下藤さんとの禅問答(笑)を経て、ぼくの方からは次の2案をご提示しました。

 

01

 

意図したところは次の通りです。

A案(観、尋、聴、相)
コミュニケーションにおける各パートのベクトルをテーマにしました。
上向きの△はインプット、下向きの▽はアウトプットを表しています。
聴(耳)、観(目)、尋(口)の順番で、全体で相になります。
耳はインプットのみ、口はアウトプットのみ、
目はインプットとアウトプットの両方に関わります。
口はものを食べたり飲んだりする点では、インプットにも関わりますが
コミュニケーションについて言えば、アウトプットのみです。
また、「目は口ほどにものを言う」というように
目は両方に関わります。
下藤さんは、それら全てを駆使して、
言葉を中心とするコミュニケーションの全てをを味わい尽くす方では
ないかと思いました。

B案(ツル)
カタカナの「ツル」をテーマにしました。
真ん中の三本の並びが「川」に通じ、水の流れを表しています。
また、全体として「ツル」のイニシャルである「Z」を象りました。

それに対する下藤さんの回答はこちら。

 

A案

三角形とは、素敵です。秘儀のシンボルですね。

「光は上▽に、重みは下△に」

二つ三角が交わるところに、何かが宿るっていいますもんね。
背景は、書軸を表現してくれたんですか? 白と黒のバランスが絶妙です。
目(観)のところにですが、二つ三角を反転させて、頂点を重ね、小さな四角を置くことはできますか? それが全体の中央にくるというのはどうでしょうか?
モナリザクロスというのがあってその中心がつくれるかもって、思いました。

B案

ひらがな「つる」で似顔絵を書いたことがありました。

ツの点々が雲や海の波を表しているようにも見えますね。全体的な切れ味が炎を。白い余白に目を向けると山も隠れている?

Zって、ZESTだったり、ZEROのZ。そしてzzzと重ねると眠りも表現しちゃってますね。

 

とどまるところを知らない連想という感じ(笑)
さすが、松岡門下生です!

さて、B案を選んでいただいたので、早速データ化に入りました。
そうして出来上がったのが次のシンボルです。

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それに対して、下藤さんからは次の図が返信されてきました。
Mandal-Artを使ってのマンダラです。

03

「流石」と言いますか、これはこれで
新しいコミュニケーションの形だと思われる展開です。
形に関しては、細かいところを調整し、青から黒にいたる
グラデーションをつけてみました。

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その後も少し色のバリエーションをやりとりましたが、
最終的には黒一色に決定。
加えておもしろいご報告もいただきました。

 

ロゴを眺めていて、新しい発見がありました。

実は、私のパートナーのイニシャル「T」と、
私の陽介の「Y」がスギオカさんにデザイン頂いたロゴに隠れていたんです。

「ツ」が「T」で、「ルのレ」が「Y」に見えるというわけです。

さすがです!! スギオカさん(^O^)/

また、90度回転させて、「Z」を「N」にしたときに、
左上と右下の入りと払いが鶴のくちばしにも見えますね。

ロゴの使用ですが、印刷したりすること考えると一番最初に頂いた「黒」が最も実用的だと思うようになりました。

 

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シンプルで力強いシンボルになったと思います。
今回もまた、クライアントさんに教えていただくことの多かった制作過程でした。
共に作ることの楽しさは、本当に格別です。

 

tsugi

 

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